おへそばの使用する蕎麦は、お店からほど近い、阿木川のダム湖を挟んだ東に位置する、中津川市阿木地域で収穫される「安岐そば=あぎそば」を使用しています。阿木地域は、中央アルプスの最南端に位置する恵那山系の高原地帯にあり、標高400m〜800mと非常に寒暖差の激しい土地のため、蕎麦の栽培に適しています。

中山間地域に多く見られる放置される休耕地(水田や畑として使われなくなった農地)をできるだけ有効活用することで、荒れていく農地を守ることを目的に、阿木特産営農組合が蕎麦づくりに取り組んでいます。そんな風土で栽培された蕎麦は、凝縮した風味豊かな蕎麦として阿木の特産品となっています。

恵那の東にそびえる恵那山は、長野県と岐阜県にまたがる、木曽山脈(中央アルプス)の最南端に位置する標高2,191 mの山です。日本百名山に選定され、岐阜県の胞山県立自然公園にも指定されています。

昔からこの山には、天照大御神が産まれた時の胞衣 (えな=へその緒) を納めたという伝説が残っており、古くは胞衣山(胞山)とも呼ばれていました。

熟練した職人でなければ打てないといわれる十割のお蕎麦。香り高い「安岐そば」の本来の味や香りを美味しくお召し上がっていただくため、おへそばでは、十割蕎麦システムを導入し、つなぎを使わず、安定した打ち立て「十割そば」を提供しています。

海のない岐阜県にあるおへそばでは、お蕎麦屋さんに必須と言われる海老天など魚貝類は扱っていません。使用する野菜やお肉もできる限り地元産を使用しますので季節によって、素材やメニューが変わりますのでお楽しみください。

「おへそば」はセルフ

お客様には、お手数をおかけしますが、おへそばは、セルフサービスでのメニューの提供を行っています。できるだけ人件費を抑え、その分、十割のお蕎麦をお手軽にたくさん召し上がっていただき、蕎麦や野菜、お肉を生産いただくみなさまのお役に立てればと考えています。また、おへそばの自然豊かな敷地内で山の風景を楽しみながら、自由にお蕎麦を食べていただくのもセルフサービスでの提供の理由です。

生産者の紹介

生産者の紹介

農業法人 阿木特産営農組合

1990年頃、当時、阿木赴任していたの駐在さんから「ここでそばを栽培すればおいしいそばが出来る、標高600mで朝露がダムから上がって来る、こんないい所は無いよ」と言われ、阿木から休耕田、耕作放棄地をなくしたいとの思いから、休耕田を利用した蕎麦栽培を始めた。水を嫌うそばを、試行錯誤しながら栽培をつづけました。そば屋さんからは「コシがありノド越しも良い」と評価いただき、阿木の特産品にと動き始めました。各地区の組合にも声をかけ耕作地を広げ、今では下広岡・真原・清水の組合の皆さんと合わせて 38haの作付けを行っています。収穫したそばはJA阿木支店が買い上げ、(株)レイクサイドが加工・販売している。2005(H17)年から阿木そば村を阿木特産営農と改称し、2014(H26)年2月から農事組合法人阿木特産営農を設立し、ソバだけではなく、サツマイモ、コムギ、コメなどもつくっている。各種団体・学校等とも連携して阿木を盛り上げるため、今も様々な活動を行っている。

阿木特産営農&阿木村づくり塾
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蕎麦にまつわる話

ソバ
学名 Fagopyrum escuentus
タデ科ソバ属の一年草。

種まきしてから 70~80日程で収穫ができ、痩せた土地や乾燥した土地でも成長し、結実することから、日本では救荒食物として古くから栽培されていた(そばが文献に登場するのは、『続日本書紀』に 722 年元正天皇が出した詔(天皇の命令を書き記した文書)の中で、そばの記述がある。それは「今年の夏は雨が少なく田んぼの作物が育たないので小 麦やそばを栽培し蓄えよ」というも)。
そばの原産地は、有力な説は中国四川省・雲南省辺りが有力で、ここから世界中へ広まっていき、各国で食べられるようになった。
また、昔は麺という形ではなく、実を茹でたり粥にしたりして食べていたらしく、今のように細長い麺状になったのは、江戸時代のことと言われている(Wikiペディア)。

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